、まだ起きてるか?







ごめんな、こんな遅い時間に。今日のことで謝っておこうと思って。
どうしても済ませたい用事があったから、
に晩飯作ってあげられなくて本当に・・・ごめん。
作っておくと言っておきながら約束をすっぽかすなんて・・・男じゃないよな。
いや、気にするぜ?だって
は俺の作る晩飯をいつも楽しみに待っててくれるものな。お前ほどじゃないけど。
大丈夫。明日からは忘れずにちゃんと作るからな。あぁ、愛してるよ。

そうだ、昼の弁当どうだった?いつもと味付けを変えてみたんだが・・・
・・・そっか、口に合わなかったら
に悪いものな。良かった。安心したよ。

おいおい、気にしなくたっていいんだぜ?だって俺たち・・・夫婦なんだろ?
いつも
にばかり任すのもどうかと思って・・・こう見えても俺、結構努力してるんだぜ?
お前の為なら何だって尽くしてやるよ。困ったことがあったら遠慮なく言えよな。・・・
、愛してる。
・・・それにお前のその紅い唇・・・吸い込まれるように綺麗だ。まるで血のように・・・真っ赤で・・・・・・。
ハハハ、冗談だよ。



ところで
。話は変わるんだが・・・床に落ちてたコレを拾ったんだが・・・
このハンカチ・・・俺のでもないし・・・まさかお前のでもないよな。
誰のだ?
あぁ、匂いで嫌でも分かるぜ?あの男のハンカチだろ?
それで、なんで
が・・・?
・・・!?お前っ、怪我したのか!!?その時に借りたって・・・大丈夫なのか!?
・・・そうか、大したこと無くて良かったよ。
の身に何かあったら一大事だからな。


(・・・あのハンカチに付いた血。
の血だったのか。俺としたことがなんてもったいないことを・・・。
こんな事態なら血のついた部分だけでも切り取ってから捨てれば良かったな。そうすれば
は・・・俺の・・・)


ん?あぁいや、何でもないよ。ただの独り言さ。




そういえば 、最近仕事の帰りが遅いよな。無理していないか?
会議が長引いている?こんな真夜中にまでか?
・・・あぁ、あの根暗な男だろ。嫌でも知ってる。それに
の事、いつもやらしい目で見てくるものな。
そんな奴といて楽しいか?
の美しさがあの男によって損なわれてしまうぜ?

・・・
。俺と結婚した初めはいつも早く帰ってきて俺の帰りをいつも待っていて
いつも楽しい話をしてきたのに・・・この頃
は冷たくなったよな。俺と話をする時、いつもよそ見をしているし
まともに話を聞かないしさ。あの男のことを考えているんじゃないか?

そうだろ??




・・・っ・・・ あの糞男っっ!!!!お前の体が目的でまとわりついてくるくせにっっ、何様のつもりなんだよっっ!!!!!

お前の事を心臓が張り裂けるほど愛しているのは世界でこの俺だけなんだよっっっ!!!!

他の誰でもないっ、この、俺がっっっ!!!!!!!





・・・・・・・す、すまない。つい取り乱してしまって。ハハハ、怖かったか?この通り謝るから泣くなよ。
そうだよな、
はそういう所は鈍いものな。分かってるよ。キスをあげるからさ・・・ほら、これで慰めになったろ?


それで今日の晩飯はどうしたんだ?金、渡しておけば良かったな。
・・・・・・そうか、外食に行ってきたのか。一人でか?
が一人で食べに行ける訳が無いだろ。
あの男と一緒に行ってきたんだろ?

・・・ん?証拠はあるのかって?あぁ、勿論あるぜ。見てみるか?
ほら、この俺の携帯電話に写っている写真・・・これは明らかに
だよな。
それで
の横にいるのは・・・ あの男だよな。
・・・実はさ。その日俺、たまたま居たんだよ。
の姿を見かけたから声を掛けようと思ったんだが・・・あの男が の傍に寄ってきやがったからさ。
証拠写真として、撮っといたんだよ。

図星だろ??




この大嘘つ きがっっっっ!!!!!!!!




・・・なぁ、どうしてそう平気で嘘をつくんだ??あの時約束したよな?お互い隠し事や嘘は絶対しな いって。
俺がそういうのは世界で一番嫌いだって事も知ってんだろ???

・・・へぇ・・・。やっぱりあの男の所に行ってたのか。しかも手料理を食べさせてもらったって?
ふぅーんさぞ美味しかったんだろうな。

しかも・・・その後二人でホテルに?



そ いつは良かったなぁっっっっ!!!!???



・・・
はいつ見ても綺麗で、優しくて・・・雰囲気に流されやすいことは分かってたよ。
けど・・・
。お前をいつも信じていたんだぜ? は絶対俺に嘘をつかない、隠し事を絶対しない女だって。
そうお前を・・・ずっと信じて決して疑わなかったんだぜ。

・・・っ・・・それなのにっっ・・・俺に隠れて他の男とイチャつくとかどう いうつもりなんだ!!??
俺は女に優しいから何でも許せるとでも!!??大間違いだぞっっ!!!!

・・・そうだよ・・・。やっぱり全てはあの男が元凶なんだ。あんな奴最初か らいなかったらこんな事にはならなかったんだよ。
・・・・・・お前は絶対誰にも渡さない。死んでも渡すものかっっ・・・。た とえ幽霊になって出てこようが悪霊になろうが何でも構わない。
この手で・・・始末してやればいいものな。


・・・ん?どういう意味だって?言葉通りだよ。お前に擦り寄ってくる意地汚 くてクズな男どもは全員・・・・・・すでにあの世逝きなんだぜ。
ほら、俺の手、嗅いでみろよ。ちゃぁんと綺麗さっぱりにしてきたからあいつ らの匂い、全然しないだろ?
あぁ、そうだぜ。お前に晩飯作ってやれなかったのはな・・・あの根暗男も勿 論、お前に群がる邪魔なゴミ虫共を ”片付て” 来たからなんだよ。
は?いらないに決まってんだろ。あんな奴らが傍にいたらお前が腐ってしまう よ。
あいつらの手によって汚されていくお前を・・・これ以上見たくないんだよ。




・・・お前を命に懸けて守れるのはこの俺だけ・・・
お前はただ俺だけを見ていればいいんだっっっ・・・・・・。
それが・・・最高の、最高の幸せなんだから・・・。




・・・・・・は?なんでそんな酷い事言うんだよっ?あいつと会ったために気 が変わってしまったのか?

そんな冷たい女じゃないはずだろっっ!!??こんなにも お前のことを死ぬ程愛して愛して・・・ずっと信じて来たのに・・・っっっ!!!!!
そんな女、俺が今まで愛して きた女じゃないっっっっ!!!!!!!!!





・・・どうしたんだよ?何故さっきからずっと泣いている?別にお前を傷つけ るために滅茶苦茶な事言ってんじゃないんだぜ?
全ては愛するお前のためなんだぜ??
・・・・・・あぁ、そうか。なるほど・・・。あの男のまずい手料理を食べて きたから、しかも体まで犯されたから
毒されて・・・苦しくて泣いているんだな。
可哀想に・・・あいつに今まで付きまとわれてずっとずっと辛かったな。苦し かったよな。
お前の綺麗な顔も・・・体も・・・食道も・・・胃の中も・・・内蔵も・・・ 骨も・・・そしてお前の美しさも・・・・・・
全部、全部あいつにどんどん毒されていってるんだ。
・・・こいつは一刻の猶予もないぞ。
大丈夫。安心しろよ。

お前の為に、す ぐに ”綺麗に” してやるから。













・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・ハハハ。分かったよ。

もう、いいっっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


最初からこうすれば良かったんだよ・・・・・・・・・。


これで誰からも邪魔されずに・・・・・・永久に二人っきりの世界に浸れるん だ。


あぁそう思うと嬉しくて堪らない。今体中の血が激しく煮えたぎっているよ。


もちろんお前を一人になんかにさせない。俺もすぐにあとを追う。


次に目覚めた時は・・・俺とお前はいつまでも離れることなく、ずうっと一緒 だぜ。




永遠に、愛してるよ・・・
・・・。















俺 だけの、愛しい、愛しいお姫様。




















★・・・・・・やっちまった☆(←

そんなヤンデレなロミ夫さんもすすすす、好きだっっっっっ!!!!!!!(←

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